航空機モニタリングの結果が追加されました

本日航空機モニタリングの結果に岩手県、静岡県、長野県、山梨県、岐阜県、富山県が追加されました。やっと東日本の大部分の結果が出揃ってきた感じです。

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一番目立つのは上記の空間線量率の図です。これだけを見ると、長野県、静岡県、富山県、岐阜県あたりも汚染箇所がかなりあるように見えます。が、そうではない、というのが注意点です。右下に「本マップには天然核種による空間線量率が含まれています」と記述されているように、西の方のまだらな0.1-0.2のゾーンはほとんどセシウム134,147による汚染ではないということになっています。

そういうわけで、今回の原発事故による汚染状況を確認したい場合には、上記の図よりも以下のセシウム134,147の沈着量の合計の図を見るほうがわかりやすいです。

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ひどい汚染の地域がかなりよくわかる状況になりました。新潟県のあたりは前回の結果からかなり修正が入っているようです(セシウム由来とされていた部分に関して、自然核種由来に変更された部分があります。)。この様子なら青森県、北海道あたりはほぼ影響がなかったことになりそうです。それにしても、風向きの関係でほとんど太平洋側に流れたはずなのにこれだけ広範囲に汚染されているというのはあらためて恐ろしいことです・・・。

ちなみに上記の図では10kBq/㎡以下で色のついていないところからも野生のきのこなどでは暫定基準値すら超えるような値のセシウムが検出されていますので、上記の図だけですべての判断はできないので注意が必要ですね。ただ、移行係数の高くないものに関しては、上記の図で10kBq/㎡以下になっている所であれば大丈夫だろうと私は思います。

また、すでに何度も書いていることですが、自然核種由来であろうと人口核種由来であろうと放射線の危険性に違いがあるわけではないので、外部被曝に関しては同じように評価できると思います。

そうすると、今回の結果から個人的に注目するのは汚染されていた所よりもむしろ汚染されていなかった所です。事故前から自然核種由来の放射線のみで0.2μSv/h程度の線量があった場所がかなり広範囲にあることがわかります。そして東葛ホットスポットにしてもこの程度の値の箇所は結構あり、更に言うとあと2,3年もすれば大部分の場所でその程度のレベルまでは線量が下がるはずです(むしろ濃縮される場所もあるかとは思いますが、全体的に)。そう考えたときに、「どの段階で、どのレベルの外部被曝なら許容して子供たちに外遊びをさせるか」ということの判断が中々難しいですね。もちろん今回の事故由来のセシウムは表土付近や草木に存在しているので空間線量だけで判断されるべきものでも無いのですが。

どのタイミングで子供たちに近所の公園等での外遊びを許可するかというのはかなり悩みそうです。除染が進んでくれればそういう悩みは持たずにすみますが、果たしてそうなるかどうか・・・。

3件のコメント

今年の新米は安心して食べられるだろうか?

現在育児休暇を取得中で、つかの間の主夫生活をしております。今まで通勤電車の中などで情報収集ができていたのですが、最近は全くそのような時間も取れず。今までの知識で食材選びなどをしておりましたが、そろそろ新米を避けるわけには行かなくなってきたので、新米について簡単に調べてみます。ちなみに我が家では嫁さんのお父さんが新潟県南魚沼市で兼業農家としてお米を作っており、いつもそのお米を分けてもらっています。非常にありがたい事なのですが、主食で食べる量も多いため、放射性物質がどの程度含まれているのかは非常に気になるところです。

汚染地域

食品の安全を考えるときには、汚染されている地域とその程度を大まかに把握しておく必要があります。基本的に空間線量、土壌汚染、食品汚染は連動しているはずだからです。全体の大まかな把握には航空機モニタリングの結果が役立ちます。結構測定範囲が広がってきています。

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行政の測定結果

まずは行政の結果を調べます。以下のページに結果がまとまっています。

米の検査結果に関しては、以下のExcelが一覧で見られて便利です。

セシウム137でフィルタをかけると、2441レコード中66件で検出されています。都道府県は以下のとおり。

  • 福島県
  • 岩手県
  • 茨城県
  • 群馬県
  • 千葉県

福島以外は数が少ないです。

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機関によって検出限界、定量下限値は異なりますし、米と玄米では数値の意味が全く意味が異なるのですが目安にはなります。千葉県市川市が玄米でなく米で、この値は線量や回りのデータと比べてやけに高いです。こういうこともあるのだということを認識しておく必要がありますね。

福島県の値はCs-137が7.6~57となっており、Cs-134も同量程度入っていることを考えると…やはり食べられない値が出てしまっていると個人的に思います。もちろん、空間線量の低い西のほう…たとえば会津若松市などは全てNDになっています。

ですが、これらの計測結果のNDはCs-134, Cs-137それぞれで20Bq/kg以下が全てNDになっているところが多いようです。そう考えるとNDでも40Bq/kgを若干下回る程度の値が出ている可能性があります。

そして、暫定基準値は500Bq/kgというアホみたいに高い値なので、これらの米は全て市場に出回るということになります。個人的には食品の許容できる汚染レベルはCs-134, Cs-137がそれぞれ10Bq/kg以下と決めているので、お米の産地を公開していない所での外食はもうできない感じです。

さて、私が一番気になる新潟県は・・・というと

という結果でした。

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汚染範囲の広い魚沼市の、さらに玄米でも10Bq/kg以下という結果なので、基本的に大丈夫だろうという判断ができそうです。ただ、計測点が少なく、千葉県市川市のように低い汚染度の場所でも結構な量の汚染が出ている例もあるので、「安心するために個別に計測してみる」ということをできればしたいところです。

二本松市の米から500Bq/kg計測された件

福島県、二本松市の米から500Bq/kgという値が計測されたという情報があります。前述の県の調査結果には含まれていないので別系統の調査結果なのだと思いますが、このあたり、忙しくてネットを見られていなかったので状況がよく飲み込めていません。

調べてみたところ、以下のブログの記事がよくまとまっていました。

空間線量も1μSv/hを超えるようなかなり高い汚染地帯で、さらに特異的に高い値が、特定の状況下で出た、ということのようです。

低線量地域でも同じような「特異な状況」があれば回りに比べて突出した値が出てしまう可能性はあることになりますので、やはり「自分がたべるお米、子供に食べさせるお米」の値は念のため、安心のために計測しておきたいところですね。

自分で測れる所、測ってくれる所

自分で食品の汚染度を計測可能、あるいは、依頼すれば計測してくれる所について。

個人的に一番利用したいのは「ベクミル」。

おとなりの柏市ですし、比較的料金も安いので、LB2045の20分測定で、Cs-134, Cs-137の合計で10Bq/kg以下と出てくれれば安心して食べられるようになります。ただ、現在非常に込み合っているようでなかなか予約ができなさそうです。予約ができても子供を連れて行って測るのは結構時間的に大変そう・・・。でも、挑戦してみようかな、という感じです。

他の検査機関についても情報を調べたいところですが、ちょっと調べる時間が取れません。どなたか個人計測を簡単に依頼できるところをご存知でしたら教えてもらえると有りがたいです。

過去の数値

ちなみに、お米の過去の汚染度合いは以下のようになっています。

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上記データは天地米店の店主様よりメールで教えて頂きました。ありがとうございました。

過去の大気圏中核実験時代には4Bq/kgは出ていた時期があったのだからある程度大丈夫と見るか、事故前は1Bq/kg以下だったのだから今はとんでもないと見るか。見解は分かれるところだろうと思います。

航空機モニタリングの測定結果 汚染範囲は残念ながら非常に広い

文部科学省が実施している航空機モニタリングの結果が少しずつ公開されてきています。先日群馬県の測定結果が公表されましたが、あまりの汚染範囲の広さに正直な所ショックを受けました。

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埼玉、千葉、東京あたりは汚染されていて当たり前の感覚でしたが、新潟、長野、山梨あたりも場所によってかなり汚染されてしまっていそうな気がします。いや、もしかしたらもっと遠くも・・・。

オリジナルはこちらです。

同様に日本の広い範囲の汚染地図ということではnnistarさん作成の以下の地図が一番まとまっていると思います。まだ見ていない方は是非。

 

あらためてチェルノブイリ事故の際の汚染地図を見てみます。

「チェルノブイリは格納容器がない状態で爆発したから福島第一とは全く違う」ということはよく言われており、それはそのとおりだとは思うのですが、風に乗ればはるかかなたまで斑に飛ぶのは事実です。東日本だけと言わず、日本全国計測しておかないと危ないのではないでしょうか?

一方で、近い場所であっても汚染が低い所の目安がかなりつけやすくなってきました。東葛ホットスポットから抜けるにはやはり野田市の北のあたりが近くて低そうですね。早く千葉県、埼玉県あたりの結果も公開して欲しいものです。

今度から何処かに旅行をするような際には、この航空機モニタリングの結果とにらめっこして、汚染の低い所を選んで行こうと思います。そして手には線量計・・・ですね。