放射能汚染への向き合いかたが新しいフェーズに入ってきたと感じる

放射能で汚染されてからかなり時間がたちました。当初、新聞にまでデマと書かれた東葛地域の汚染もきちんと国にも認定され、松戸市もやっと大規模な除染に踏み切ります

食品の汚染についても、当初の直接のフォールアウトによる非常に高濃度な汚染がバンバン検出される時期もありましたが、土壌汚染から移行する時期に変わり、作物も1年近い時期を経ることで、どこでつくられた何が危ないのか、何が危なくないのかがわかるようになってきました。さらに、実際の食卓に対しての高精度の調査が行われることで、私たちが実際に受ける被曝の量がかなり具体的にわかるようになってきました。

当初、私は「外部被曝は許容可能な範囲。内部被曝はかなりリスクが高いのでそうとう気をつける必要がある。」と考えていましたが、色々勉強して知識をつけたり、実際の状況が変化したり、わかってきた今では以下のように考えています。

  • 内部被曝は極端にリスクの高い(移行係数の高い)ものを避ければほぼ大丈夫。( 「福島で空間線量が高い地域で農家をしていて米も野菜もほぼ自家製できちんと検査していない」とか「東日本でとれた魚を毎日骨まで食べてる」ということが無ければ)
  • 外部被曝の方が相対的に影響が大きいが、でもそれは許容範囲内。

今後しばらくは以下の行動方針でいこうと思います。

  • 日常の食材は、ストレスにならない範囲で産地を選ぶ。 嫁さんに選んでもらう。
  • 外食はそれなりにする。ただし、危険食材は避ける。
  • 特別な機会でメニューも選べないような時もたまにあるけど、その時は何も気にせずに食べる。楽しむ。
  • 雨樋の下や側溝など高濃度に放射能が溜まっている場所を知り、それは避ける。子どもたちを近づけない。
  • 外遊びは松戸市の除染が終わるまではまだ極力避ける。幼稚園や小学校、除染済みの場所に関しては制限を設けない。

まだたまに心配なこともあり、チェックはつねにし続けなくてはいけないのですが、ひとまず不安を感じすぎないで毎日過ごせるようになってきたと思っています。

避けるべき危険食材

避けるべき危険食材は以下のように考えています。

これは人によって全然異なるリストになると思います。それぞれの人がぞれぞれの価値観でリストを作成すべきと思います。

東葛のホットスポットに住み続けて大丈夫か。何に気をつけるべきか。

今回は東葛ホットスポットに住み続けて大丈夫なのか、何に気をつけるべきなのかを考えてみたいと思います。私個人の考えとしては「食生活(=食べ物)」が一番大きな問題になるだろうと考えています。そして、食事にさえ気をつければ東葛地域でも十分に暮らしていけると考えています。

※あくまでの素人の勝手な考えです。(私の家族以外には)結果に責任を持てませんのであくまでも参考にどうぞ。

被曝の種類

被曝の種類には以下の2つがあります。

  • 外部被曝
  • 内部被曝

外部被曝は体の外部から放射線を受けて被曝すること。内部被曝は体の内部に取り込まれた放射性物質が発する放射線をからだの中で受けて被曝することです。

外部被曝のリスク

外部被曝。東葛地域はホットスポットですので、この外部被曝が他の地域に比べて相対的に多いです。高いところでは0.5μSv/hを超えるような場所も多数確認されており、平時がおおよそ0.05μSv/hとすると、追加で0.45μSv/h。ありえない想定ですが、1年中そこにとどまると仮定すると0.45×24×365=3942μSv/year=3.942mSv/yearということでかなりの被曝量になり公衆に対する被曝の年間限度である1mSvを大幅に超えてしまいます。

もう少し現実的な計算をすると屋外平均0.3μSv/h(高いところは知って避ける前提)、屋内平均0.15μSv/h(私の家の値(笑))、1日3時間外で過ごすことにすると(0.3×3+0.15×21)×365=1478.25μSv/year=1.47825mSv/yearとなります。ここからバックグラウンドを引きます。自然放射線の外部被曝はおよそ600μSvということなので(自然放射線 – Wikipedia)1478.25-600=878.25μSv/year = 0.87825mSv/year。ちょっと外にいる時間を短く見積もり過ぎているかもしれませんが、放射能を意識して線量の高い場所で子供を遊ばせない…というようなことをすればこのような感じになると思います。

本来はさらに1年間のうちに半減期の比較的短いCs-134の減少分があったり、雨で洗い流されたり、土壌に浸透したりしてもう少し値は低くなるものと思います。1mSvはギリギリのラインですね。とは言え、3月あたりは今よりもはるかに値が高かったので、外部被曝だけで1mSvを超えてしまっていると思います。

1mSv/yearを超えてしまうことについてどのように考えるか…ですが、個人的には外部被曝に関しては自然放射線と比較して良いだろうと思っています。

良く「人工放射能と自然放射能を比較するのはおかしい」と言われます。実際にそれはおかしいと思います。以下の動画の説明がとても分かりやすいので是非見ていただきたいと思います。

これを理解すると、内部被曝に関して生体濃縮が違いのポイントであって、外部被曝に限って言えば、人工放射能が出すα線、β線、γ線と自然放射能が出すα線、β線、γ線に違いはないという解釈が出来ると思います。というわけで、外部被曝に関しては人工放射能と自然放射能の比較は可能だと私は思います。

そして、世界を見渡してみるとこの程度の外部被曝を受けている地域は多数あることがわかります。もっとずっと高いところもあります。

もちろん、放射線量の高い地域で暮らしている人たちは何世代にもわたってその地に暮らし続け、放射線に強い体になっている…という可能性も考えられると思います。でも、この事故が起こるまでは私はそんな事知りませんでした。そして、本当に必要があれば放射線リスクは考えずに移住したことと思います。

このようなことを考えると「外部被曝」に関しては、東葛地域の値でも線量が高い場所を把握し、それを避けることによって、許容して生活できる範囲だと思います。(おそらく。)

内部被曝のリスク

チェルノブイリ事故の場合にはその被曝の割合は「9割が内部被曝」と言われています。そしてCs-137は半減期が30年で長期間にわたって食品を汚染し続けます。

そして、内部被曝の危険性は外部被曝に比べて圧倒的に高いです。(日本政府や行政は内部被曝の危険性を全く伝えませんが。)

 

内部被曝の量

外部被曝は極端な話ある程度は受け入れざるを得ませんが、内部被曝に関しては食べるものを気をつけるのと気を付けないのとでは全く結果が変わってきます。(※本当は空気中の放射性物質を呼吸で取り込んでしまうことによる被曝の影響もとても大きいのですが、今現在は東葛ではすでに空気中の濃度は無視できるレベルになっているので食べ物にフォーカスします。)

内部被曝の程度は、体内の放射線量からわかります。

以下は被害が大きかったベラルーシで事故から17年後(2003年)にアップルペクチンのCs-137 の排出効果を調べる研究の中に出てくるグループ分けです。

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  • グループ1(低汚染グループ): 平均5Bq/kg以下(検出限界以下)
  • グループ2(中汚染グループ): 平均38±2.4Bq/kg
  • グループ3(高汚染グループ): 平均122±18.5Bq/kg

このようにグループが分けられており、主な汚染源は食事、特に汚染された牛乳だと書かれています。そして5Ci/k㎡以上の汚染地域に住んでいる子どもたちだということです。東葛地域は1Ci/k㎡か、それより若干少ない程度だと思われますので、それよりも5倍以上の汚染地域の子どもたちということになります。

一方一番高いところで東葛地域と同じ程度の汚染状況だったと思われるスウェーデンでの値について。また(チェルノブイリ原発事故のあとのスウェーデン – スウェーデンの今)から引用させてもらいます。

山が2つあります。60年代の山は大気中核実験の影響です。チェルノブイリ事故は1986年に発生していますので、グラフの後ろ側の山がチェルノブイリの影響です。都会に住む人に限ってみると、大気中核実験の時代の方が、チェルノブイリ事故の時よりも内部被曝の量が多かったことがわかります。

上のベラルーシの子どもたちの値は2003年のものですから、やはり高いことがわかります。スウェーデンのサーメ人が同じ程度の高汚染になっています。サーメ人はトナカイの野生の肉を食べていることが高い内部被曝の原因になっていると思われます。

でも、サーメ人にも顕著な健康被害はなかった、ということになっていますので・・・、結構被曝しても大丈夫なのかな、という気にも若干なります。

 

それでは、参考に日本人の内部被曝はどの程度だったのかというと、以下の参考になる情報があります。

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うーん。今まで知りませんでしたが、大気中核実験が行われていたときには、日本人もかなりの内部被曝をしていますね…(汗

さらにもう一つ参考情報です。最近柏市のお子さんが尿検査をされ、そのデータがあります。

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かなり気を付けていて、避難までされていた方のお子さんということですが、相当微量であると言えると思います。

食材の危険

魚介類は大気中核実験時代をはるかに超える高さの汚染です。

 

その他様々な食材で汚染が見つかっており、政府の設定する暫定基準は非常に高いものです。

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さらにこのゆるい暫定基準値を越えている猛烈な汚染牛肉が市場に流れ、消費されてしまったという現実があります。

福島・南相馬市産の牛から国の暫定規制値を超える放射性物質が検出された問題で、東京都は13日、牛肉が12都道府県に流通し、少なくとも373キロが消費された可能性があると発表した。

この問題は、南相馬市の畜産農家が出荷した6頭の牛のうち、4頭から最高で3400ベクレルの放射性セシウムが検出されていたもの。

東京都は牛肉の流通状況を調査していたが、東京や千葉、兵庫など12都道府県に流通していたことがわかった。この中で、食肉店や飲食店で問題の肉が販売され、消費された可能性が高い肉は、少なくとも373.15キロに上っているという。

東京都は「1回食べても健康影響を心配する必要はないと考えている」と説明している。

個人的見解

以下、ここまでのデータから考える私の見解です。

  • 外部被曝はある程度高い値だが、人間が許容できるレベルの中に十分入っている
  • でも、低いほうがいいに決まっているので高いところは対処する
  • 内部被曝は食べる物によって大きく値が変わる
  • 外部被曝より内部被曝の方がはるかに危険度が高い
  • 過去の大気中核実験時代、チェルノブイリ事故の影響の時よりも、今現在きちんと気をつければはるかに低いレベルの内部被曝でおさえることができる
  • 現在の暫定基準値は高く、その基準すら上回る汚染食材が今後も市場に出まわる可能性が高い
  • 食事には非常に気をつけるべき

というわけで、食事に気をつければこのまま松戸に住み続けて大丈夫だと考えています。勝負は食事!食事にはいくら気を使っても使い過ぎということは無いように思います。