食べ物がどの程度汚染されているのかを確認する(2012年7月)

ずいぶん久しぶりに、食べ物の汚染状況を確認してみました。大枠の方針は変更の必要なしと思っており、だからこそ細かく毎月チェックするのをやめているのですが、さて、どうでしょう。

汚染されているもの

以下は「緊急情報|厚生労働省」にて公開されている平成24年6月分の結果から私が気になったものを抜き出したものです。

78 岩手県 タラ H24.6.1 54.8
68 岩手県 クロソイ H24.5.31 400
98 宮城県 ヒラメ H24.5.31 26
17,687 福島県 シロメバル H24.6.26 1700
4,666 岩手県 乾シイタケ H24.6.5 1400
4,366 福島県 ツキノワグマ肉 H24.6.6 420
13,173 福島県 ウナギ H24.6.19 390
8,698 福島県 桑茶のほうじ茶 H24.6.13 340
18,534 宮城県 タケノコ H24.6.28 330
8,825 栃木県 イワナ H24.6.14 150
835 宮城県 牛肉 H24.5.19 65.1
18,455 福島県 豆菓子 H24.6.27 48
13,375 栃木県 ウメ H24.6.21 42
6,419 東京都 アシタバ H24.6.11 26.2
6,088 福島県 ハチミツ H24.6.8 23

個人的感想

確認したところやはり傾向は以前とかわっていない感じでした。これからも長期間確実に汚染され続けるのはやはり太平洋側の海のものですね。福島での漁も再開されたようですが、まだ採ることができない種類も多く、その傾向は今後まだまだ続くものと思われます。

また、シイタケはやはりまだまだダメですね。これも今後もずっと続くものと思われます……。というか、チェルノブイリ事故の影響で3.11以前からやばい数値だったのでそもそも生きてるうちは…という感じではありますが…。

今回確認してかなり変化があったのはやはり牛肉ですね。以前はちらほらと高い汚染度のものがコンスタントに出てしまっていましたが、今回確認した範囲ではかなり汚染度は下がってきているようです。おそらくかなり酪農家のみなさんが苦労して対処してくれているのだと思います。そろそろ和牛に関しても産地によっては食べてもよいように思います。(そもそも和牛自体高いからなかなか食べられないのですが)

麦はどうか

麦が結構汚染されている…という情報をネットで見かけました。たしかにそれはありうるだろうと思うので調べてみます。

14,329 千葉県 千葉市 小麦 H24.6.22 <6.4
14,330 千葉県 成田市 小麦 H24.6.22 <5.5
14,331 千葉県 神崎町 小麦 H24.6.22 <3.3
14,332 千葉県 東庄町 小麦 H24.6.22 <3.5
17,870 茨城県 五霞町 小麦 H24.6.28 <3.8
18,796 埼玉県 熊谷市 小麦 H24.6.27 <3.5
18,797 埼玉県 熊谷市 小麦 H24.6.27 <3.6
18,798 埼玉県 熊谷市 小麦 H24.6.27 <3.2
18,831 千葉県 我孫子市 小麦 H24.6.29 <4.2
18,832 千葉県 我孫子市 小麦 H24.6.29 2.5
18,833 千葉県 我孫子市 小麦 H24.6.29 <4.5
18,838 千葉県 香取市 小麦 H24.6.29 <4.0
19,806 岐阜県 海津市 小麦 H24.6.28 <25

とりあえず、2012年6月のデータでは大した汚染は無いようです。5月も調べてみましたが、1件もヒットしませんでした。小麦の収穫はこれからというところのようです。

ネットで検索すると以下のあたりがヒットします。

小麦の国産と外国産の割合等に関してはこちらの資料が非常に参考になります。
www.maff.go.jp/primaff/meeting/kaisai/pdf/110621.pdf

  • 需要量の86%が外国産小麦の輸入。残りの14%が国内産。
  • 国内産小麦の6割は北海道産。
1年間はかなり検出されてましたが、今年に関しては去年より汚染は落ち着いているようです。基本国産の小麦を使っている場合は北海道が多く、さらに表示もされているようでもありますし、あまり気にしなくて大丈夫そうです。

もっと大きな視点で見るとどうか

ここまでは、検査された中で値が検出されているところを注視しています。事故からかなり期間がたってますので、もう少し大きな視点でも見てみます。こういうのはやはり早野先生のTweetが参考になります。

 

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また、東京都の流通品の検査結果もほとんどのものが不検出になっています。

全体として

全体的には食品汚染は当初のヨウ素がバンバン検出されていたり、きちんと対策されず牛肉等から高濃度のものが検出されていた時期とは全く状況がわかってきており、陸のものに関してはもうあまり気にしなくてもいいものが多くなってきてます。

事故当初が一番危険でその後どんどんほおっておいても安全になってきており、さらに検査の結果かなり食品の汚染は低いことがきちんとわかってきている状況だと思います。

ただし、海のものは引き続き注意が必要。

理解したうえで、気にしている人でもそろそろたまの外食くらいは気にせず食べてもいいでしょうね、という感じになってると思います。我が家も外食は結構するようになってます。シイタケ、(日本近海の太平洋側の)魚、お米は外食でもかなり避けてますけれども。

あとはお米ですね。今年は去年よりも汚染度がほおっておいてもある程度下がってますし、一応基準値も下がってますし、農家のみなさんが低減措置をある程度とってくれていてさらにそれよりも値が下がることを期待します。そうなれば食べ物に関してはシイタケと魚だけ気にしておけばいいくらいになりそうな気がします。

放射能汚染への向き合いかたが新しいフェーズに入ってきたと感じる

放射能で汚染されてからかなり時間がたちました。当初、新聞にまでデマと書かれた東葛地域の汚染もきちんと国にも認定され、松戸市もやっと大規模な除染に踏み切ります

食品の汚染についても、当初の直接のフォールアウトによる非常に高濃度な汚染がバンバン検出される時期もありましたが、土壌汚染から移行する時期に変わり、作物も1年近い時期を経ることで、どこでつくられた何が危ないのか、何が危なくないのかがわかるようになってきました。さらに、実際の食卓に対しての高精度の調査が行われることで、私たちが実際に受ける被曝の量がかなり具体的にわかるようになってきました。

当初、私は「外部被曝は許容可能な範囲。内部被曝はかなりリスクが高いのでそうとう気をつける必要がある。」と考えていましたが、色々勉強して知識をつけたり、実際の状況が変化したり、わかってきた今では以下のように考えています。

  • 内部被曝は極端にリスクの高い(移行係数の高い)ものを避ければほぼ大丈夫。( 「福島で空間線量が高い地域で農家をしていて米も野菜もほぼ自家製できちんと検査していない」とか「東日本でとれた魚を毎日骨まで食べてる」ということが無ければ)
  • 外部被曝の方が相対的に影響が大きいが、でもそれは許容範囲内。

今後しばらくは以下の行動方針でいこうと思います。

  • 日常の食材は、ストレスにならない範囲で産地を選ぶ。 嫁さんに選んでもらう。
  • 外食はそれなりにする。ただし、危険食材は避ける。
  • 特別な機会でメニューも選べないような時もたまにあるけど、その時は何も気にせずに食べる。楽しむ。
  • 雨樋の下や側溝など高濃度に放射能が溜まっている場所を知り、それは避ける。子どもたちを近づけない。
  • 外遊びは松戸市の除染が終わるまではまだ極力避ける。幼稚園や小学校、除染済みの場所に関しては制限を設けない。

まだたまに心配なこともあり、チェックはつねにし続けなくてはいけないのですが、ひとまず不安を感じすぎないで毎日過ごせるようになってきたと思っています。

避けるべき危険食材

避けるべき危険食材は以下のように考えています。

これは人によって全然異なるリストになると思います。それぞれの人がぞれぞれの価値観でリストを作成すべきと思います。

カリウム40とセシウム134, セシウム137の同じ所と違う所

「外部被曝に関しては人工放射線も自然放射線も同様のリスクで、東葛ホットスポットのレベルは世界的に見れば許容範囲だろう(マイクロホットスポットには気をつける!)、ただし内部被曝に関しては人工放射能と自然放射能は全く異なり外部被曝よりもはるかに危険。気を付けなくてはいけない。」これが以前からの私の(このブログの)スタンスです。

ではセシウム134、セシウム137の内部被曝とよく比較される自然界に元から存在する放射性カリウム40はセシウム134, 137とどこが同じでどこが違うのか、危険性はどのように判断できるのか。前からずっと疑問だったのですが今回まとめて勉強してみました。

まず、それぞれの核種の基礎知識から。基本的に以下からの情報の抜粋になっています。

セシウム134(人工放射能)

  • 半減期
    • 2.06年
  • 崩壊方式
    • β崩壊によりバリウム134となる(99.9997%)。この時に0.089~0.658MeV のβ線と0.563~1.365MeVの複数のγ線を出す。
    • 軌道電子を捕獲してキセノン134となる(0.0003%)。
  • 化学的、生物的性質
    • 体内摂取後の挙動はカリウムと似ている。
    • 体内に入ると全身に分布する。
    • 約10%はすぐに排出される。
    • 約90%は100日以上滞留する。
  • 外部被曝
    • 1mの距離に100万ベクレルの小さな線源があるとγ線により1日に0.0055mSv外部被曝する。
  • 内部被曝
    • β線が問題になる。
    • 10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.19ミリシーベルトになる。
  • 体内にある量
    • 成人の体内にあるセシウムの量は1.5㎎。カリウムの140gの約10万分の1。

セシウム137(人工放射能)

  • 半減期
    • 30.1年
  • 崩壊方式
    • 1.18MeVのβ線を放出してバリウム137となる。
    • 94.4%は0.514MeV のβ線を放出してバリウム137mを経由する。
    • バリウム137mから0.662MeVのγ線が放出される。
  • 化学的、生物的性質
    • セシウム134と同じ。
  • 外部被曝
    • 1mの距離に100万ベクレルの小さな線源があるとγ線により1日に0.0019mSv外部被曝する。
  • 内部被曝
    • β線が問題になる。
    • 10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.13ミリシーベルトになる。
  • 体内にある量
    • 成人の体内にあるセシウムの量は1.5㎎。カリウムの140gの約10万分の1。

カリウム40(自然放射能)

  • 半減期
    • 12.8億年
  • 崩壊方式
    • 1.31MeV のβ線を放出してカルシウム40となる(89.3%)。
    • 軌道電子を捕獲してアルゴン40となる(10.7%)。この時に1.46MeVのγ線が放出される。
  • 存在
    • 地球創生時に生成された。
    • 同位体存在比は0.0117%で、カリウム1gに30.4ベクレルのカリウム40が入っている。
    • 岩石中に多量に含まれる。玄武岩は262Bq/Kg程度。
    • 白米は33Bq/Kg程度。
    • 成人体内に140g(4000Bq)存在する。体内に常に同じ量存在する。
    • 1日の摂取量は3.3g
  • 化学的、生物的性質
    • 全身に広く分布
    • 生物学的半減期は30日とされている
  • 外部被曝
    • 1㎏のカリウムから1mの距離における年間線量は0.0055ミリシーベルト。
  • 内部被曝
    • 10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.062ミリシーベルト
    • 生殖腺や他の柔組織に対する年間線量は0.18ミリシーベルト、骨に対しては0.14ミリシーベルト。

β線の内部被曝の危険性について

私は今まで「人工放射性物質を呼吸や飲食によって体内に取り込んでしまい、それによってβ線で内部被曝をすることが非常に危険」という認識だったのですが、こうして調べてみると自然放射能のカリウム40によって生物は誕生以来ずっと外部、内部被曝をしてきたのですね。

成人の体内に約4000Bqある、ということなので、全身にたいして1秒間に4000発のβ線をずーっと受け続けている…というのは結構衝撃的な話ですね。生命ってすごいです・・・。

(余談ですが、このように体内のカリウム40の量がある程度一定であるため、ホールボディカウンタの検査結果でカリウムのベクレル数が4000程度かどうかを見れば計測結果が信頼できるものなのかそうでないのかがわかることになるそうです。)

一方セシウム、ストロンチウムなどは本来体内には存在しない・・・のですが、大気圏中核実験、チェルノブイリ事故等の影響で環境中にも体内にも微量がずっと存在していた・・・というのが現実で、そこからも内部被曝をしています。

カリウムの被曝量から危険性を判断する

カリウムは基本的に体内で一定量に保たれています。摂取すればその分排出される感じですね。でも、一時的に多くなる時も少なくなる時ももちろんあります。そのゆらぎによる被曝量の変化の大きさとセシウムを摂取した際の被曝量との関係を見ればある程度危険性の判断ができる・・・と主張されている方がいます。

放射性Csを摂取した内部被曝量をK40の摂取量に換算して安全性評価する話です。例えば10Bq程度のCs摂取はバナナ250g程度食べた時のK40による被曝の上乗せ分と考える。それなら気にしないでいいと判断可能。@Mihoko_Nojiri @J_TphotoSun Sep 25 07:58:36 via web

セシウムがどの程度蓄積されるか

一方で、セシウムはその半減期の長さ(約90%は100日以上滞留する)から微量でも蓄積されていってしまうという危険性があります。体内のセシウムの量をシュミレートしてくださっている方がいます。

上記は半減期を110日とし、体重70Kgの人が100Bq/Kgの食品を一度に200g(20Bq)食べる、という前提のグラフです。一度の摂取は微量でも体内に蓄積されていってしまう傾向がよく現れており、ここがカリウムとは決定的に違うところです。

3日に1回で見ると20Bq/Kgとなっており70Kgなので全身で1400Bq。この想定ではカリウムの4000Bqと比べるとそれよりは少ない値となります。少ないとはいえ上乗せになっているわけで・・・、これを多いと見るか、少ないと見るかは意見が分かれるところだと思います。

ICRP PUBLICATION 111. Application of the Commission’s Recommendations to the Protection of People Living in Long-term Contaminated Areas after a Nuclear Accident or a Radiation Emergency

上記はICRPの文書からの引用です。1日10ベクレル程度の摂取で体内に1400Bq程度までたまる事になっています。ICRPの実効線量係数を信じるならばセシウム134の経口摂取(1.9E-5[mSv/Bq])とすると1.9E-5×10×365=0.06935mSvの被曝ということになります。このくらいの被曝で収まるなら私なら許容できるかな、という感じです。カリウムからの被曝と比較してもそんなにおかしな値とは思いません。

成人の1日の平均摂取量は、飲料水1.65ℓ、牛乳・乳製品200g、野菜類600g, 肉・卵・魚500gだそうです。

水はかなり綺麗になっているので、それ以外で合計1.3kgを毎日食べるとすると、10Bq/Kgをちょっと下回る程度の汚染なら1日10Bq程度、ということになります。10Bq/Kgというと、ほとんどの検査の定量下限値よりも下になってしまいますので、やっぱりNDの食べ物しか食べたくないなぁということになります。一方大地を守る会の定量下限値は10Bq/Kg程度ですので、大地を守る会の放射能不検出カテゴリのものであれば福島産のものでも食べてOKというように考えることができます。(我が家は食べてます。)

過去どの程度のセシウムを食べていたか

(対数をやめて,リニアなグラフで)日本人は一日何Bqのセシウムを食べていたか:1960年代-2009年まで

@hayanoさんのツイートより。過去の日本の食事では5Bq以下しか摂取していなかったようですね。このくらいまで減らせれば過去の実績からもそれなりに大丈夫といえそうですね。放射能の影響を気にされる方は5Bq/dayあたりを目標におくのがよいような気もします。

いや、もっと危険性があるでしょう、という情報

ここまで書いてきたことは、そんなに変なことは書いていないつもりですが、結構「安全派」の考えになっていると思います。もっと危険性があるのでは、という情報は多数ありますので、それぞれ自分で確認し、独自の判断基準を持つことが必要だと思われます。

例えば以下のあたりは読んでおくことをお勧めします。

結論めいたもの

結論めいたものとしては結局無駄な被曝は避けたほうがいいので

  • 食材の産地を選ぶ
  • きちんと検査された食材を選ぶ

ということしかなく、カリウムとの比較なんてするまでもありません。そして、現在の汚染レベルであればきちんと選べば比較的安心できるレベルの被曝で抑えられそうだ、というように私は解釈しています。(問題は給食などの強制的に食べさせられるものですね。)

ただ、極端に被曝を恐れすぎて心配する必要がないことに心配してしまうようでは心が持ちませんので、こういうことも知識としては抑えておき、どうしてもしなくてはいけない(or したい)外食の時には無駄に心配しすぎずに食事を楽しめるようにしたいですね。心配する、しないで被曝量が変わることはありませんので。

東葛のホットスポットに住み続けて大丈夫か。何に気をつけるべきか。

今回は東葛ホットスポットに住み続けて大丈夫なのか、何に気をつけるべきなのかを考えてみたいと思います。私個人の考えとしては「食生活(=食べ物)」が一番大きな問題になるだろうと考えています。そして、食事にさえ気をつければ東葛地域でも十分に暮らしていけると考えています。

※あくまでの素人の勝手な考えです。(私の家族以外には)結果に責任を持てませんのであくまでも参考にどうぞ。

被曝の種類

被曝の種類には以下の2つがあります。

  • 外部被曝
  • 内部被曝

外部被曝は体の外部から放射線を受けて被曝すること。内部被曝は体の内部に取り込まれた放射性物質が発する放射線をからだの中で受けて被曝することです。

外部被曝のリスク

外部被曝。東葛地域はホットスポットですので、この外部被曝が他の地域に比べて相対的に多いです。高いところでは0.5μSv/hを超えるような場所も多数確認されており、平時がおおよそ0.05μSv/hとすると、追加で0.45μSv/h。ありえない想定ですが、1年中そこにとどまると仮定すると0.45×24×365=3942μSv/year=3.942mSv/yearということでかなりの被曝量になり公衆に対する被曝の年間限度である1mSvを大幅に超えてしまいます。

もう少し現実的な計算をすると屋外平均0.3μSv/h(高いところは知って避ける前提)、屋内平均0.15μSv/h(私の家の値(笑))、1日3時間外で過ごすことにすると(0.3×3+0.15×21)×365=1478.25μSv/year=1.47825mSv/yearとなります。ここからバックグラウンドを引きます。自然放射線の外部被曝はおよそ600μSvということなので(自然放射線 – Wikipedia)1478.25-600=878.25μSv/year = 0.87825mSv/year。ちょっと外にいる時間を短く見積もり過ぎているかもしれませんが、放射能を意識して線量の高い場所で子供を遊ばせない…というようなことをすればこのような感じになると思います。

本来はさらに1年間のうちに半減期の比較的短いCs-134の減少分があったり、雨で洗い流されたり、土壌に浸透したりしてもう少し値は低くなるものと思います。1mSvはギリギリのラインですね。とは言え、3月あたりは今よりもはるかに値が高かったので、外部被曝だけで1mSvを超えてしまっていると思います。

1mSv/yearを超えてしまうことについてどのように考えるか…ですが、個人的には外部被曝に関しては自然放射線と比較して良いだろうと思っています。

良く「人工放射能と自然放射能を比較するのはおかしい」と言われます。実際にそれはおかしいと思います。以下の動画の説明がとても分かりやすいので是非見ていただきたいと思います。

これを理解すると、内部被曝に関して生体濃縮が違いのポイントであって、外部被曝に限って言えば、人工放射能が出すα線、β線、γ線と自然放射能が出すα線、β線、γ線に違いはないという解釈が出来ると思います。というわけで、外部被曝に関しては人工放射能と自然放射能の比較は可能だと私は思います。

そして、世界を見渡してみるとこの程度の外部被曝を受けている地域は多数あることがわかります。もっとずっと高いところもあります。

もちろん、放射線量の高い地域で暮らしている人たちは何世代にもわたってその地に暮らし続け、放射線に強い体になっている…という可能性も考えられると思います。でも、この事故が起こるまでは私はそんな事知りませんでした。そして、本当に必要があれば放射線リスクは考えずに移住したことと思います。

このようなことを考えると「外部被曝」に関しては、東葛地域の値でも線量が高い場所を把握し、それを避けることによって、許容して生活できる範囲だと思います。(おそらく。)

内部被曝のリスク

チェルノブイリ事故の場合にはその被曝の割合は「9割が内部被曝」と言われています。そしてCs-137は半減期が30年で長期間にわたって食品を汚染し続けます。

そして、内部被曝の危険性は外部被曝に比べて圧倒的に高いです。(日本政府や行政は内部被曝の危険性を全く伝えませんが。)

 

内部被曝の量

外部被曝は極端な話ある程度は受け入れざるを得ませんが、内部被曝に関しては食べるものを気をつけるのと気を付けないのとでは全く結果が変わってきます。(※本当は空気中の放射性物質を呼吸で取り込んでしまうことによる被曝の影響もとても大きいのですが、今現在は東葛ではすでに空気中の濃度は無視できるレベルになっているので食べ物にフォーカスします。)

内部被曝の程度は、体内の放射線量からわかります。

以下は被害が大きかったベラルーシで事故から17年後(2003年)にアップルペクチンのCs-137 の排出効果を調べる研究の中に出てくるグループ分けです。

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  • グループ1(低汚染グループ): 平均5Bq/kg以下(検出限界以下)
  • グループ2(中汚染グループ): 平均38±2.4Bq/kg
  • グループ3(高汚染グループ): 平均122±18.5Bq/kg

このようにグループが分けられており、主な汚染源は食事、特に汚染された牛乳だと書かれています。そして5Ci/k㎡以上の汚染地域に住んでいる子どもたちだということです。東葛地域は1Ci/k㎡か、それより若干少ない程度だと思われますので、それよりも5倍以上の汚染地域の子どもたちということになります。

一方一番高いところで東葛地域と同じ程度の汚染状況だったと思われるスウェーデンでの値について。また(チェルノブイリ原発事故のあとのスウェーデン – スウェーデンの今)から引用させてもらいます。

山が2つあります。60年代の山は大気中核実験の影響です。チェルノブイリ事故は1986年に発生していますので、グラフの後ろ側の山がチェルノブイリの影響です。都会に住む人に限ってみると、大気中核実験の時代の方が、チェルノブイリ事故の時よりも内部被曝の量が多かったことがわかります。

上のベラルーシの子どもたちの値は2003年のものですから、やはり高いことがわかります。スウェーデンのサーメ人が同じ程度の高汚染になっています。サーメ人はトナカイの野生の肉を食べていることが高い内部被曝の原因になっていると思われます。

でも、サーメ人にも顕著な健康被害はなかった、ということになっていますので・・・、結構被曝しても大丈夫なのかな、という気にも若干なります。

 

それでは、参考に日本人の内部被曝はどの程度だったのかというと、以下の参考になる情報があります。

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うーん。今まで知りませんでしたが、大気中核実験が行われていたときには、日本人もかなりの内部被曝をしていますね…(汗

さらにもう一つ参考情報です。最近柏市のお子さんが尿検査をされ、そのデータがあります。

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かなり気を付けていて、避難までされていた方のお子さんということですが、相当微量であると言えると思います。

食材の危険

魚介類は大気中核実験時代をはるかに超える高さの汚染です。

 

その他様々な食材で汚染が見つかっており、政府の設定する暫定基準は非常に高いものです。

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さらにこのゆるい暫定基準値を越えている猛烈な汚染牛肉が市場に流れ、消費されてしまったという現実があります。

福島・南相馬市産の牛から国の暫定規制値を超える放射性物質が検出された問題で、東京都は13日、牛肉が12都道府県に流通し、少なくとも373キロが消費された可能性があると発表した。

この問題は、南相馬市の畜産農家が出荷した6頭の牛のうち、4頭から最高で3400ベクレルの放射性セシウムが検出されていたもの。

東京都は牛肉の流通状況を調査していたが、東京や千葉、兵庫など12都道府県に流通していたことがわかった。この中で、食肉店や飲食店で問題の肉が販売され、消費された可能性が高い肉は、少なくとも373.15キロに上っているという。

東京都は「1回食べても健康影響を心配する必要はないと考えている」と説明している。

個人的見解

以下、ここまでのデータから考える私の見解です。

  • 外部被曝はある程度高い値だが、人間が許容できるレベルの中に十分入っている
  • でも、低いほうがいいに決まっているので高いところは対処する
  • 内部被曝は食べる物によって大きく値が変わる
  • 外部被曝より内部被曝の方がはるかに危険度が高い
  • 過去の大気中核実験時代、チェルノブイリ事故の影響の時よりも、今現在きちんと気をつければはるかに低いレベルの内部被曝でおさえることができる
  • 現在の暫定基準値は高く、その基準すら上回る汚染食材が今後も市場に出まわる可能性が高い
  • 食事には非常に気をつけるべき

というわけで、食事に気をつければこのまま松戸に住み続けて大丈夫だと考えています。勝負は食事!食事にはいくら気を使っても使い過ぎということは無いように思います。