東葛のホットスポットに住み続けて大丈夫か。何に気をつけるべきか。

今回は東葛ホットスポットに住み続けて大丈夫なのか、何に気をつけるべきなのかを考えてみたいと思います。私個人の考えとしては「食生活(=食べ物)」が一番大きな問題になるだろうと考えています。そして、食事にさえ気をつければ東葛地域でも十分に暮らしていけると考えています。

※あくまでの素人の勝手な考えです。(私の家族以外には)結果に責任を持てませんのであくまでも参考にどうぞ。

被曝の種類

被曝の種類には以下の2つがあります。

  • 外部被曝
  • 内部被曝

外部被曝は体の外部から放射線を受けて被曝すること。内部被曝は体の内部に取り込まれた放射性物質が発する放射線をからだの中で受けて被曝することです。

外部被曝のリスク

外部被曝。東葛地域はホットスポットですので、この外部被曝が他の地域に比べて相対的に多いです。高いところでは0.5μSv/hを超えるような場所も多数確認されており、平時がおおよそ0.05μSv/hとすると、追加で0.45μSv/h。ありえない想定ですが、1年中そこにとどまると仮定すると0.45×24×365=3942μSv/year=3.942mSv/yearということでかなりの被曝量になり公衆に対する被曝の年間限度である1mSvを大幅に超えてしまいます。

もう少し現実的な計算をすると屋外平均0.3μSv/h(高いところは知って避ける前提)、屋内平均0.15μSv/h(私の家の値(笑))、1日3時間外で過ごすことにすると(0.3×3+0.15×21)×365=1478.25μSv/year=1.47825mSv/yearとなります。ここからバックグラウンドを引きます。自然放射線の外部被曝はおよそ600μSvということなので(自然放射線 – Wikipedia)1478.25-600=878.25μSv/year = 0.87825mSv/year。ちょっと外にいる時間を短く見積もり過ぎているかもしれませんが、放射能を意識して線量の高い場所で子供を遊ばせない…というようなことをすればこのような感じになると思います。

本来はさらに1年間のうちに半減期の比較的短いCs-134の減少分があったり、雨で洗い流されたり、土壌に浸透したりしてもう少し値は低くなるものと思います。1mSvはギリギリのラインですね。とは言え、3月あたりは今よりもはるかに値が高かったので、外部被曝だけで1mSvを超えてしまっていると思います。

1mSv/yearを超えてしまうことについてどのように考えるか…ですが、個人的には外部被曝に関しては自然放射線と比較して良いだろうと思っています。

良く「人工放射能と自然放射能を比較するのはおかしい」と言われます。実際にそれはおかしいと思います。以下の動画の説明がとても分かりやすいので是非見ていただきたいと思います。

これを理解すると、内部被曝に関して生体濃縮が違いのポイントであって、外部被曝に限って言えば、人工放射能が出すα線、β線、γ線と自然放射能が出すα線、β線、γ線に違いはないという解釈が出来ると思います。というわけで、外部被曝に関しては人工放射能と自然放射能の比較は可能だと私は思います。

そして、世界を見渡してみるとこの程度の外部被曝を受けている地域は多数あることがわかります。もっとずっと高いところもあります。

もちろん、放射線量の高い地域で暮らしている人たちは何世代にもわたってその地に暮らし続け、放射線に強い体になっている…という可能性も考えられると思います。でも、この事故が起こるまでは私はそんな事知りませんでした。そして、本当に必要があれば放射線リスクは考えずに移住したことと思います。

このようなことを考えると「外部被曝」に関しては、東葛地域の値でも線量が高い場所を把握し、それを避けることによって、許容して生活できる範囲だと思います。(おそらく。)

内部被曝のリスク

チェルノブイリ事故の場合にはその被曝の割合は「9割が内部被曝」と言われています。そしてCs-137は半減期が30年で長期間にわたって食品を汚染し続けます。

そして、内部被曝の危険性は外部被曝に比べて圧倒的に高いです。(日本政府や行政は内部被曝の危険性を全く伝えませんが。)

 

内部被曝の量

外部被曝は極端な話ある程度は受け入れざるを得ませんが、内部被曝に関しては食べるものを気をつけるのと気を付けないのとでは全く結果が変わってきます。(※本当は空気中の放射性物質を呼吸で取り込んでしまうことによる被曝の影響もとても大きいのですが、今現在は東葛ではすでに空気中の濃度は無視できるレベルになっているので食べ物にフォーカスします。)

内部被曝の程度は、体内の放射線量からわかります。

以下は被害が大きかったベラルーシで事故から17年後(2003年)にアップルペクチンのCs-137 の排出効果を調べる研究の中に出てくるグループ分けです。

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  • グループ1(低汚染グループ): 平均5Bq/kg以下(検出限界以下)
  • グループ2(中汚染グループ): 平均38±2.4Bq/kg
  • グループ3(高汚染グループ): 平均122±18.5Bq/kg

このようにグループが分けられており、主な汚染源は食事、特に汚染された牛乳だと書かれています。そして5Ci/k㎡以上の汚染地域に住んでいる子どもたちだということです。東葛地域は1Ci/k㎡か、それより若干少ない程度だと思われますので、それよりも5倍以上の汚染地域の子どもたちということになります。

一方一番高いところで東葛地域と同じ程度の汚染状況だったと思われるスウェーデンでの値について。また(チェルノブイリ原発事故のあとのスウェーデン – スウェーデンの今)から引用させてもらいます。

山が2つあります。60年代の山は大気中核実験の影響です。チェルノブイリ事故は1986年に発生していますので、グラフの後ろ側の山がチェルノブイリの影響です。都会に住む人に限ってみると、大気中核実験の時代の方が、チェルノブイリ事故の時よりも内部被曝の量が多かったことがわかります。

上のベラルーシの子どもたちの値は2003年のものですから、やはり高いことがわかります。スウェーデンのサーメ人が同じ程度の高汚染になっています。サーメ人はトナカイの野生の肉を食べていることが高い内部被曝の原因になっていると思われます。

でも、サーメ人にも顕著な健康被害はなかった、ということになっていますので・・・、結構被曝しても大丈夫なのかな、という気にも若干なります。

 

それでは、参考に日本人の内部被曝はどの程度だったのかというと、以下の参考になる情報があります。

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うーん。今まで知りませんでしたが、大気中核実験が行われていたときには、日本人もかなりの内部被曝をしていますね…(汗

さらにもう一つ参考情報です。最近柏市のお子さんが尿検査をされ、そのデータがあります。

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かなり気を付けていて、避難までされていた方のお子さんということですが、相当微量であると言えると思います。

食材の危険

魚介類は大気中核実験時代をはるかに超える高さの汚染です。

 

その他様々な食材で汚染が見つかっており、政府の設定する暫定基準は非常に高いものです。

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さらにこのゆるい暫定基準値を越えている猛烈な汚染牛肉が市場に流れ、消費されてしまったという現実があります。

福島・南相馬市産の牛から国の暫定規制値を超える放射性物質が検出された問題で、東京都は13日、牛肉が12都道府県に流通し、少なくとも373キロが消費された可能性があると発表した。

この問題は、南相馬市の畜産農家が出荷した6頭の牛のうち、4頭から最高で3400ベクレルの放射性セシウムが検出されていたもの。

東京都は牛肉の流通状況を調査していたが、東京や千葉、兵庫など12都道府県に流通していたことがわかった。この中で、食肉店や飲食店で問題の肉が販売され、消費された可能性が高い肉は、少なくとも373.15キロに上っているという。

東京都は「1回食べても健康影響を心配する必要はないと考えている」と説明している。

個人的見解

以下、ここまでのデータから考える私の見解です。

  • 外部被曝はある程度高い値だが、人間が許容できるレベルの中に十分入っている
  • でも、低いほうがいいに決まっているので高いところは対処する
  • 内部被曝は食べる物によって大きく値が変わる
  • 外部被曝より内部被曝の方がはるかに危険度が高い
  • 過去の大気中核実験時代、チェルノブイリ事故の影響の時よりも、今現在きちんと気をつければはるかに低いレベルの内部被曝でおさえることができる
  • 現在の暫定基準値は高く、その基準すら上回る汚染食材が今後も市場に出まわる可能性が高い
  • 食事には非常に気をつけるべき

というわけで、食事に気をつければこのまま松戸に住み続けて大丈夫だと考えています。勝負は食事!食事にはいくら気を使っても使い過ぎということは無いように思います。

東葛のホットスポットとチェルノブイリとの比較 ―ベラルーシ、ウクライナの場合―

先日は安心できる情報としてスウェーデンの情報を書きました(東葛のホットスポットとチェルノブイリとの比較 ―スウェーデンの場合―)。今日は逆に注意しなければいけないと気を改めて引き締めるための危険情報として、ベラルーシ、ウクライナの事を調べてみたいと思います。

汚染地図の確認

ベラルーシ、ウクライナはチェルノブイリ事故の被害が一番大きかった国です。まずは汚染地図を見てみます。

単位がCi/k㎡ですので、Bq/㎡に変換して比較する必要があります。

Wikiに以下の変換式が載っています。

1Ci=3.7×1010Bq=37GBq

37GBq = 37000MBq = 37000000kBqですので、1Ci/k㎡ = 37000000kBq/k㎡ということになります。

次は/k㎡を/㎡に直します。kは1000で平方メートルですので、二乗すればいいことになります。/k㎡から/㎡に変換するには1000000で割ればいいことになります。

1Ci/k㎡ = 37000000kBq/k㎡ = 37kBq/㎡ = 37000Bq/㎡ということになりました。結局上記の汚染地図の1~5Ci/k㎡の部分は37000~185000Bq/㎡という事になります。

先日も紹介した上記の記事のとおり、東葛ホットスポットの土壌汚染は40000Bq/㎡あたりが高めの値になると思いますので、ぎりぎり上記のピンクの所に入るところもあるし、入らないところもあるか・・という感じですね。

ただ、上記はセシウム137のみでの値であり、現状の東葛ホットスポットではチェルノブイリの時よりもセシウム134の分量が多く、その分放射線量が現状は高いということを踏まえると、ピンクの汚染地帯の健康被害の状況が非常に気になるところです。

事故の影響

ウクライナについての事故の影響のレポートがあります。

  • ウクライナにおける放射線影響
    • ウクライナにおいては,合計して300万人を超える人々がチェルノブイリ事故によって,病気になったと考えられる.そのうち約100万人は子供である
    • 表3は,ウクライナでは1991年以降,死亡率が出生率を上回っていることを示している
    • 健康な人の割合は,チェルノブイリ事故被災者の3つのグループにおいて,時間の経過とともに劇的に減少している.1987年以降,健康人の割合は,80%から20%へと減っている
    • この約10年間で,罹病率は2.1倍に,発病率は2.5倍に増加した.罹病率の増加が最も激しいのは,腫瘍,先天的欠陥,血液,造血器系の病気であった.最も罹病率が高いのは,第3グループ(厳重な放射線管理下の住民)の子供たちである

レポートを読んだあとで改めて上記の汚染地図を見ると、なにも色が付いていない部分の方がはるかに多いことに愕然とします。東葛ホットスポットでもピンク色に含まれまれる土壌汚染が確認されています…。

 

上記の報告書では遺伝的影響についての調査結果が書かれています。「表2 ベラルーシの国家モニタリングにおける先天性障害頻度(1982~1995)」の表では1Ci/k㎡以上の地域とそれよりも低い地域についても情報があり、「チェルノブイリ事故後に先天性障害頻度が増加していることは明らか」となっています。

 

他にも探せば色々と情報はあります。逆に何もなかった、という情報も多数見つかりはしますが、あきらかに「警戒しないといけない」ことは明らかです。

 

うーん。やっぱりベラルーシ、ウクライナの情報を参照すると、東葛ホットスポットで生活していてはまずいのではないか、という気になりますね。気を引き締めていかないといけないです。次回はスウェーデンとベラルーシ、ウクライナの圧倒的な事故後の影響の違いの原因について考えてみたいと思います。

3件のコメント

東葛のホットスポットとチェルノブイリとの比較 ―スウェーデンの場合―

東葛のホットスポットは過去のチェルノブイリ事故の汚染と比較したときに、おおよそどこと同じ程度の汚染で、そこではどのような人体への影響があったのかを確認してみたいと思います。やはり過去の歴史に学ぶのが一番だと思いますので。

東葛ホットスポットの値

まず、現在の東葛ホットスポットの「空間線量」と「土壌汚染」の値としては、以下のあたりが参考になります。

東大の柏(1)にて3月21日に0.80μSv/hを計測し、その後、5月13日に0.35μSv/hを計測しています。周りにはもっと高い値が計測されている場所もありますが高くておおよそ0.5~0.6μSv/h程度でしょうか。このあたりは3月21日には1μSv/hを超えたあたりの値が出ていたものと思われます。

土壌は40000Bq/㎡(Cs-137)というのが東葛地域での比較的高い値ということになりそうです。探せばもっと高いところは多数ありそうではありますが、まだ土壌調査は進んでいないのでこのあたりの値を目安にしておこうと思います。

 

チェルノブイリ事故の際の値

私が探したところ、上記の値と同じ程度の値が計測されているのはヨーロッパ諸国には結構存在しているはずです。まずヨーロッパ全土の土壌汚染マップです。

こうしてみると、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ベラルーシ、ウクライナ、ロシア、オーストリアなど、東葛ホットスポットと同じ程度のセシウム137の汚染レベルがある国が多数あることがわかります。というか、事故以前にはよく知りませんでしたが、ヨーロッパはかなり汚染されてますね・・・。

 

スウェーデン

一番情報がまとまって探すことができたのでスウェーデンの事例を確認してみました。

上記記事の中でスウェーデン国内で最も高い放射線量が記録されたNjurundaという町の放射線量のグラフが掲載されています。以下に転載させてもらいます。

Njurunda

単位はナノシーベルトなので最高値は1μSv/hを超えたあたりだったようです。最高値は東葛ホットスポットの値に結構似ている感じです。東大柏(1)と比較すると、線量の減るスピードが早いですが、これは核種の比率の差によるものだと思います。あるいは除染の対応の違いによる影響の可能性もあるかと思います。ただ、スウェーデンではこれが一番高い値だった、ということを考えると、東葛ホットスポットの住民よりも被曝量は若干少なかったということにはなると思います。

スウェーデンでは

    ・原発事故当時、妊娠8-25週目を迎えていた子供達は、中学校における学術テストの得点が(統計的に)有意に低い
    ・数学での得点が特に低くなっており、認識能力への悪影響が生じていると考えられる
    ・スウェーデン国内で放射線量が多かった地域で生まれた子供たちの得点が、全国平均よりも約4%ほど低くなっている
    ・しかし、学術成績以外の健康への悪影響は観察されなかった

ということが報告されているそうです。私は正直なところ「健康に悪影響がなかったのなら、ちょっとくらい学力が低くなっても構わない。」と感じました。

スウェーデンの土壌汚染やその他の対応に関しては以下のブログが非常に参考になります。

スウェーデンの土壌汚染は以下のようになっています。

濃いオレンジのあたりが東葛ホットスポットと同じ程度のセシウム137の汚染度合いということになりそうです。上記の地図でNjurundaは赤く7万Bq/㎡以上になっています。土壌汚染も東葛ホットスポットと同じ程度と言えそうです。

スウェーデンでは明確な健康被害の報告はなかった、ということですので、スウェーデンの事例から行けば、「東葛ホットスポットに住み続けても大丈夫っぽい」ということは言えそうです。さらに、ガイガーカウンターを持って線量の高いところには近づかない、食べ物にも注意する…というような対策をとればより安心だと思います。(…というか、注意しないと危ないと個人的には思います。)

 

とりあえず今日はスエーデンの安心情報をまとめてみました。心配な情報も多いですが、安心な情報も探せばありますので、バランスをとりながら学び、防衛していきたいと思います。

日本政府を盲信するわけにはいかない

東京電力福島第一原子力発電所で事故が起きました。その後の事故への日本政府の対応が信じられるものかどうか。政府が設定する避難範囲、基準値、発表される情報。すべて信じて何も問題ないという立場にたてば、東葛地域ではなにも心配することはありません。いつもと変わらない生活が送れます。公園で遊び、海で泳ぎ、好きなものを食べられます。

影響を心配しているのは放射能の人体への影響です。放射能の人体への影響は分かっていない部分が非常に多く過去の参考になる前例としてはやはりチェルノブイリ原発の事故しかありません。

チェルノブイリ事故に関して日本政府は以下の見解を示しています。

これを読むと、全く今回の事故について心配する必要がないことがわかります。…が、これは本当のことなのでしょうか?

以下は以前NHKで放送された2つの番組です。(※NHKは動画を削除して回っていますので、見られなかったら検索エンジンで「終わりなき人体汚染」と検索してみてください)

これらの動画を見たあとで、改めて政府のチェルノブイリ事故に対する見解を読み返してみてください。あまりの認識の違いに愕然とすることと思います。

私が言いたいのは、福島でもチェルノブイリと同じことが起こるはずだ、ということではありません。政府の言っていることが嘘だと言いたいわけでもありません。私にはわかりません。

私が言いたいのは、「非常に悪いことが起こる可能性は十分にある。きちんと調べて判断しないといけない。」という事です。何も対処せず楽観的にしていられる状況ではとてもないということは間違いないと思います。何かあったとしても日本政府がそれを事故の影響と認めて何かをしてくれる可能性は非常に低いと言わざるを得ないでしょう。

家族や自分を守るためには政府を盲信するわけにはいきません。

調べて安心する。あるいは調べて避難する。あるいは調べて対処する。そもそも調べずに誰か他の人が言う事を信じるという選択肢は私には考えられません。